[尾道市制施行120周年記念]
第73回本因坊秀策囲碁まつり
「第8回女流秀策杯」

2019年3月16・17日
 
 尾道市制施行120周年を記念して、2019年(平成31)3月16・17日に、全国のアマチュア棋士を対象とした「クラス別競技大会」、女流プロ棋士8名と女流アマチュア8名によるトーナメント戦「女流秀策杯」などを行なう平成最後の囲碁まつりを開催しました。

16日(土)

 

指導碁

 
清成哲也九段(関西棋院)をはじめ、9人のプロ棋士が、参加した囲碁愛好家に指導しました。

清成哲也九段
上野愛咲美女流棋聖
西山静佳初段
出口万里子初段
青木喜久代八段
牛栄子二段
兆乾二段
石井茜三段
小西和子八段

子ども囲碁教室

本因坊秀策囲碁記念館を見学(因島外浦町)

 
日本棋院の青木喜久代八段と牛栄子二段、関西棋院の出口万里子初段が本因坊秀策囲碁記念館の見学と本因坊秀策の墓参りをしました。
 

 

19日(日)

女流秀策杯トーナメント

 
女流秀策杯は、女流プロ棋士8人と、前日の予選を勝ち抜いた女流アマ8人によるトーナメント戦で、盤上で熱戦を繰り広げました。 アマチュアから尾道市在住の福島あきらさんと、尾道市出身の橋本朱莉囲碁インストラクターら8人が出場し、橋本インストラクターが、2年連続でプロ棋士を破り、大会を盛り上げました。
 

 

決勝戦 - 上野愛咲美女流棋聖が二連覇

公開対局の決勝戦は、上野愛咲美女流棋聖(日本棋院)と西山静佳初段(関西棋院)の対局となり、静かで熱い戦いが繰り広げられました。
 
盤面解説は、清成哲也九段(関西棋院)が務め、分かりやすい解説で会場を盛り上げました。
 
上野女流棋聖が西山初段を中押しで破り、昨年の第7回大会に続いての優勝となり、大会史上3人目の連覇を達成しました。
 

大盤解説: 清成哲也九段(日本棋院)、聞き手:橋本朱莉囲碁インストラクター
 
 

上野女流棋聖には佐藤昌弘実行委員長から賞状と優勝カップが手渡され、特別協賛の広島県信用組合様から賞金50万円が贈られました。
 

 
↓表彰式の動画↓
 
上野女流棋聖は、「尾道に来れてとても嬉しいです。2回戦で石井茜先生と対局したんですけど、錯覚を3回してもう終わったと打ってたので、決勝に来れただけでも嬉しかったです。負けてた碁を何とか逆転できたので、決勝はそこまで緊張せずに打てました。指導碁を9局くらい打ちました。全勝する気持ちで打ったんですけど、2回負けてしまって悔しかったので、女流秀策杯にもその悔しさが繋がったかなと思います。優勝できて良かったです。今年も楽しく打てました。錯覚した時はすごくびっくりしたんですけどそれ以外は結構戦いもできたので楽しかったです。ありがとうございます。来年も来たいです。」と照れながら笑顔でコメントしました。
 
女流秀策杯の結果は次の通りです。

クラス別競技会

全国から159人が出場。参加人数が前回の約3倍となり対局会場は熱気に包まれました。階級別にわかれ、白熱した戦いが行なわれました。勝利数などから優勝者を決めました。
 
また、今大会から男性も参加できることになりましたが、各クラスとも男性の頑張りが成績に表れる大会となりました。そうした中、級位戦Bクラスでは、黒飛佳子さんが優勝するという結果となりました。
 

 

 
成績は次の通りです。
 

5段以上戦
(23人)

【優勝】立光康真(福岡県福岡市)

【二位】小林孝志(広島県府中市)

【三位】清水司朗(尾道市)

4段・3段戦
(34人)

【優勝】岡田信行(尾道市)

【二位】谷本佳樹(尾道市瀬戸田町)

【三位】益原義治(尾道市)

【ベストレディース】藤本陽子(岡山県岡山市)

2段・初段戦
(31人)

【優勝】金子功(尾道市)

【二位】青山俊明(尾道市)

【三位】村上伸人(尾道市)

【ベストレディース】渡辺典子(広島県三原市)

級位戦Aクラス
(22人)

【優勝】岡秀樹(岡山県倉敷市)

【二位】向井文範(広島県三原市)

【三位】浦部信義(広島県竹原市)

【ベストレディース】石井知子(広島県福山市)

級位戦Bクラス
(33人)

【優勝】黒飛佳子(尾道市)

【二位】景山紀男(広島県廿日市市)

【三位】穴吹壽男(尾道市)

【ベストレディース】黒飛佳子(尾道市)

第73回本因坊秀策囲碁まつり・第8回女流秀策杯の告知ページは こちらから

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]