第82回本因坊秀策囲碁まつり

2026年8月1・2日
 2026年(令和8年)8月1日(土)・2日(日)、江戸時代末期に活躍した碁聖・本因坊秀策生誕の地・尾道で「本因坊秀策囲碁まつり」開催しました。

 プロ棋士8人とアマ棋士8人のトーナメント戦「本因坊秀策杯」をはじめ、全国からアマチュア囲碁愛好家が参加する「クラス別競技大会」や、プロ棋士による「指導碁」などを行ないました。

8月1日(土)

指導碁

 
河野臨九段(日本棋院)をはじめ、9人のプロ棋士が、参加した囲碁愛好家に指導しました。

大会総審判長 河野臨九段 (日本棋院)
茂呂有紗三段 (日本棋院)
関航太郎九段 (日本棋院)
佐田篤史七段 (関西棋院)
大場惇也八段 (日本棋院)
原正和五段 (関西棋院)
鳥井裕太四段 (日本棋院)
田中健太郎二段 (関西棋院)
國松聡初段 (日本棋院)
参加棋士全員
 

本因坊秀策杯予選会

 
本因坊秀策杯の本戦に出場するアマチュア棋士8人を決める予選会を開催しました。今回は定員を超える64人のアマチュア棋士が参加し、韓国や中国籍の参加者も集まるなど、国際色豊かな大会となりました。
 

前夜祭

 
尾道国際ホテルで前夜祭を開催し、本因坊秀策杯の対戦表を決めました。
 

8月2日(日)

本因坊秀策杯(プロアマ戦)

 
本因坊秀策杯は、プロ棋士8人とアマチュア棋士8人が出場するトーナメント戦です。今大会では、初戦(1回戦)からアマチュア3人がプロ棋士を破る波乱の展開となり、盤上で熱戦が繰り広げられました。

 
 

昨年のクラス別競技大会「尾道棋聖戦A」で優勝した韓国・仁川市の金到協さんが3回戦まで勝ち進んだほか、3年前にアマチュアとして初めて本因坊秀策杯を制した東京都八王子市の李章元さんや、大阪市の佐藤洸矢さんも2回戦に進出するなど、アマチュア勢の健闘が光りました。
 
特に、過去に優勝経験を持つ李さんは、プロと同等となる6目半のコミ(ハンデ)で関九段に挑み、わずか半目差まで追い詰める大接戦を展開しました。
 
なお、今大会に出場したアマチュア選手8人は以下の通りです。

金到協 さん
(韓国仁川)
李章元 さん
(東京都八王子市)
佐藤洸矢 さん
(大阪府大阪市)
金大赫 さん
(韓国ソウル)
羽根和哉 さん
(滋賀県草津市)
森脇英男 さん
(広島県三原市)
ラギョウ さん
(大阪府豊中市)
楊鈺鉉 さん
(東京都新宿区)

決勝戦

 

 
公開対局となった決勝戦は、李アマを半目差で下した天元獲得歴を持つ関航太郎九段(日本棋院)と、金アマとの激戦を制した佐田篤史七段(関西棋院)の対決となりました。熱戦の末、白番の佐田七段が黒番の関九段を破り、見事初優勝を果たしました。
 
なお、本因坊秀策杯における関西棋院所属の棋士による優勝は、一昨年の辻篤仁五段、昨年の表悠斗四段に続き3年連続の快挙となります。

 
時計係: 大場惇也八段 記録係: 鳥井裕太四段
 

決勝戦の大盤解説は河野臨九段、聞き手は茂呂有紗三段が務め、息の合った掛け合いで会場を大いに盛り上げました。

 

佐田七段には平谷裕宏推進協会長(尾道市長)から賞状と優勝カップが手渡され、賞金100万円が贈られました。準優勝の関九段には30万円、2勝を挙げた棋士には10万円、1勝には3万円の賞金がそれぞれ贈られました。
 

 
 
↓表彰式の動画↓

佐田七段が語る勝因と意気込み 「地の利と後輩の活躍が力に」

佐田篤史七段は「自分はプロ棋士の中で尾道に一番近い岡山市出身ということもあり、幼い頃から家族と尾道や因島、しまなみ海道を訪れる機会がありました。『地の利』に恵まれたことが幸運でした」とゆかりの地での対局を振り返りました。
 
また、対局内容について「準決勝、決勝と難しい碁ではありましたが、同じ関西棋院の後輩棋士が直近の秀策杯で優勝していたので、自分も頑張らなければいけないと気合を入れて乗り切ることができました」とコメント。土地勘と後輩の活躍が大きな刺激になったことを明かしました。

決勝戦で使われた碁盤について

呉清源先生の現役引退披露と古希を祝う会を1984年(昭和59年)2月24日にホテルオークラで行った際に使用されたものです。裏には大竹英雄名誉碁聖、林海峯名誉天元、呉清源先生の揮毫があります。(尾道市の中田旦子さんから寄付されました。)

本因坊秀策杯 結果

本因坊秀策杯の結果は次の通りです。

 

決勝戦動画

決勝戦の模様を動画でご覧になれます。(2時間2分)
 

クラス別競技会

 
全国から159人が出場し、7クラスの階級別に分かれて白熱した戦いが繰り広げられました。勝利数などをもとに優勝者を決定。地元広島県をはじめ、千葉県、東京都、埼玉県、佐賀県、滋賀県、奈良県、大阪府、兵庫県、高知県、鳥取県、愛媛県、岡山県など、各地から幅広い年齢層の参加がありました。

 

成績は次の通りです。
 

尾道碁聖戦A
(29人)
【優勝】Koleejan Chahine(神奈川県横浜市)

【二位】玉置 節丸(東京都西多摩郡)

【三位】佐藤壮太郎(東京都豊島区)

尾道碁聖戦B
(30人)

【優勝】湯浅 英之(東京都中野区)

【二位】徳弘 晴彦(奈良県生駒市)

【三位】森山 伸二(島根県出雲市)

4段戦
(26人)

【優勝】上村  慧(広島県尾道市)

【二位】佐藤 修一(岡山県玉野市)

【三位】桑原 甲成(広島県広島市)

3段戦
(15人)

【優勝】小橋 孝雄(岡山県倉敷市)

【二位】宮田  豊(岡山県倉敷市)

【三位】國本 泰行(広島県尾道市)

2段戦
(18人)

【優勝】浜本  剛(広島県広島市)

【二位】須内 恒徳(広島県福山市)

【三位】鈴木 嘉次(広島県福山市)

初段戦
(17人)

【優勝】西田 陽翔(広島県広島市)

【二位】金子  功(広島県尾道市)

【三位】浜本 智子(広島県広島市)

級位戦
(24人)

【優勝】戸田 弥雲(広島県尾道市)

【二位】手塚 智美(佐賀県佐賀市)

【三位】髙村 藍瑠(広島県尾道市)

地元学生ボランティア

地元尾道市の因島高校囲碁部が運営スタッフとして参加協力しました。

 
第82回本因坊秀策囲碁まつりの告知ページは こちらから

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]