第71期本因坊戦第1局

2016年5月9・10日 / 本因坊秀策囲碁記念館

第71期本因坊戦第1局 尾道で開催

2016年5 月9 日(月)・ 10 日(火) 本因坊秀策囲碁記念館
 
ウグイスの鳴き声が響く秀策生家で高尾九段が勝利

 
今期の本因坊戦で5連覇による「永世本因坊」の称号獲得がかかる井山裕太本因坊に高尾紳路九段が挑戦する注目の本因坊七番勝負・第1局が、2016年5月9・10日、雨天の中、本因坊秀策囲碁記念館内の『再現した秀策生家』で行なわれ、244手で挑戦者の高尾紳路九段が井山裕太本因坊に白番中押し勝ちし、先勝としました。

本因坊  井山 祐太
(名人・棋聖・王座・天元・碁聖)
 

 平成元年5月24日生。大阪府出身。石井邦生九段門下。平成14年入段、同年二段、15年三段、17年四段、同年七段、20年八段、21年九段。

 

 平成21年第34期名人戦で張栩名人を4-1で破りタイトル奪取し、20歳4ヶ月・史上最年少名人となる。名人獲得により史上最年少で九段昇段。平成23年十段、天元を獲得、24年本因坊、碁聖、王座を獲得、25年棋聖を獲得し、史上初の六冠と、七大タイトルグランドスラムを達成。同年名人を獲得し大三冠を達成。平成27年王座獲得(五冠)、天元獲得(六冠)し、現在、史上初の七冠を目指している。今期の本因坊戦で5連覇による「永世本因坊」の称号獲得がかかる。

挑戦者  高尾 紳路
(九段)
 

 昭和51年10月26日生。千葉県千葉市出身。故田岡敬一氏に師事。故藤沢秀行名誉棋聖門下。 平成3年入段、4年二段、5年三段、6年四段、8年五段、10年六段、12年七段、14年八段、17年九段。
 
 平成17年第60期本因坊戦で張栩本因坊を4-1で破りタイトル奪取。平成18年本因坊のタイトル防衛、第1回大和証券杯ネット囲碁オープン優勝、初代ネット棋戦王者となる。同年名人を獲得し、史上6人目の名人・本因坊となる。平成19年本因坊のタイトル防衛、3連覇「本因坊秀紳(しゅうしん)」と号す。平成20年十段獲得。平成26年十段獲得、天元獲得。今期の本因坊戦で通算4期のタイトル獲得を目指す。

主催:毎日新聞社・日本棋院・関西棋院 協賛:大和証券グループ
主管:第71期本因坊戦尾道対局実行委員会
 

前夜祭(5月8日)

対局に先立ち9日(日)には、井山本因坊と高尾九段を激励する前夜祭が、ポートピアはぶ(尾道市因島土生町)で開催され、100人を超える囲碁ファンで賑わいました。

 
ミス尾道から花束を受け取り笑顔の両対局者(左)。
地元の囲碁教室に通う箱崎璃乃さん、岡野聡一郎君が対局者に記念品を贈呈(右)。
 

前夜祭の前に、因島外浦町の本因坊秀策囲碁記念館を訪れ、本因坊秀策の御墓参りや館内を拝観されました。

 

対局初日(5月9日)

 
 

大盤解説会(5月9・10日)

5月9日(月)・10日(火)、本因坊秀策囲碁記念館近くの外浦町集会所で大盤解説会が、後藤俊吾九段、山本賢太郎五段を解説、佃亜紀子五段、稲葉禄子囲碁アドバイザーを聞き手として行われました。参加者からの質問や意見も出て、会場は熱気に包まれました。
9日は約90人、10日には約130人の参加者があり、立ち見が出るほど賑わいました。7割が地元。尾道、福山、岡山、広島からも囲碁愛好家が駆けつけました。

 

対局2日目(5月10日)

 
封じ手

こぼれ話

対局終了後、因島土生町のホテル「ナティーク城山」でパーティーが開かれ、対局した棋士の労をねぎらいました。
 
その際、井山・高尾両氏から「会場の秀策生家では、ウグイスの鳴き声が絶え間なく聞こえて風流だったですね」と感想が披露されました。
 

第71期本因坊戦第1局の案内は コチラ

お問い合わせ先

尾道市囲碁のまちづくり推進協議会
〒722-8501
尾道市久保一丁目15-1
尾道市教育委員会文化振興課内
TEL0848-20-7514

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]