第37期女流本因坊戦第3局

2018年11月24日 / 本因坊秀策囲碁記念館

第37期女流本因坊戦第3局 尾道で開催

 

2018年11月24日、第37期女流本因坊戦第3局が尾道市因島外浦町の本因坊秀策囲碁記念館内の再現した秀策生家で行われました。

謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊が藤沢里菜(ふじさわりな)女流立葵杯に284手で白番中押し勝ちをおさめ、通算成績を1勝2敗としました。

 
女流本因坊
しぇい いみん
謝 依旻
 

 平成元年11月16日生。台湾出身。黄孟正九段門下。平成16年入段(14歳4ヶ月で入段。正棋士採用女流棋士最年少記録)、24年六段。
 
 18年の女流最強戦で初タイトルを獲得。19年に女流本因坊を奪取し、以後6連覇した。「名誉女流本因坊」「名誉女流名人」「名誉女流棋聖」の有資格者。獲得タイトル数27は、女流棋士史上最多。

 
挑 戦 者
ふじさわ りな
藤沢 里菜
(女流立葵杯・女流名人)
 

 平成10年9月18日生。埼玉県出身。故藤沢秀行名誉棋聖門下。平成22年入段(11歳6ヶ月で入段。女流棋士特別採用最年少記録)、30年四段。26年の会津中央病院杯で、15歳9ヶ月という女流棋士史上最年少でタイトルを獲得。
 
 今期は昨年失った女流本因坊の奪還に挑む。現在、女流立葵杯・女流名人を保持。故藤沢秀行名誉棋聖は祖父。

前夜祭(11月23日)

対局に先立ち23日(金)には、謝女流本因坊と藤沢女流立葵杯を激励する前夜祭が、芸予文化情報センター(尾道市因島土生町)で開催され、多くの囲碁ファンで賑わいました。
 

ミス尾道から花束を受け取り笑顔の両対局者(左)。前夜祭に参加していた児童が対局者に記念品を贈呈(右)。

前夜祭の前に、検分のため本因坊秀策囲碁記念館を訪れ、本因坊秀策の御墓参りや館内を拝観されました。
 

 

秀策生家で検分が行われました。昭和の棋聖・呉清源九段ゆかりの碁盤は、厚すぎて打ちづらいという判断で今回の使用は見送られました。

対局当日(11月24日)

記念館内にある本因坊秀策の「再元生家」で対戦があり、はじめに挑戦者の藤沢女流立葵杯が入室し、続いて謝女流本因坊が席に座りました。午前9時、。平谷祐宏尾道市長や報道関係者たち約20人が見守りる中、藤沢女流立葵杯が初手を打ち対局がスタートしました。
 

 

大盤解説会(11月24日)

会場近くの外浦町集会所で、武宮正樹九段と万波奈穂扇興杯による大盤解説会が行われました。延べ130人の愛好家が詰めかけ、耳を傾けました。

 

指導碁・初心者囲碁教室

秀策囲碁の里(旧外浦保育所)では、後藤俊午九段と山本賢太郎五段の指導碁が行われました。また、初心者囲碁教室が開かれ、囲碁インストラクターの田中紗月さんと橋本朱莉さんが指導しました。
 

主催:共同通信社、日本棋院
共催:尾道市、尾道市教育委員会、第37期女流本因坊戦尾道対局実行委員会
協賛:JA共済連、共栄火災、味の素、囲碁将棋チャンネル
協力:関西棋院
後援:中国新聞備後本社愛媛新聞社

第39期女流本因坊戦第3局の案内は コチラ

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]