囲碁サミット2009宣言文
全国で囲碁文化の振興に取り組む10の自治体の首長が、碁聖本因坊秀策生誕の地尾道市に集い、「囲碁文化の創造・発展・継承へ向けて」をテーマに第2回の囲碁サミットを開催しました。
四千年の歴史をもつ囲碁は、六世紀頃には日本へ伝来していたといわれています。当初、貴族や僧侶などの間で盛んに行われた囲碁は、時代を追うごとに武家社会へと浸透しました。江戸時代には幕府の庇護を受け家元制度も確立され囲碁隆盛の基盤が整い、広く一般へも拡大していきました。
単なる盤上のゲームにとどまらず奥深い魅力を持つ囲碁は、時代や世代を超えて現代へ脈々と受け継がれています。
今日を生きる我々には、日本を代表する伝統文化である囲碁を次世代へ継承する責務があります。
一方、囲碁は創造性や集中力、コミュニケーション能力等を高める教育的効果が高いため教育の面でも注目され、多くの教育機関で囲碁の研究が進められるようになってきました。
本日のサミットでは、これらを踏まえ、今後さらに、囲碁文化の創造・発展・継承へ向けて、ここに参集した自治体が協力して諸施策に取り組み、ひいては日本の囲碁文化の進展に寄与することを確認し、次のとおり宣言します。
- 地域の個性を尊重しながら、囲碁文化振興事業を充実していきます。
- 地域・学校・行政が連携し、子ども達が囲碁に親しめる環境づくりに努めるとともに、囲碁を活用した生涯学習の推進を図ります。
- 囲碁サミットに参加した自治体は継続して連携を図り、地域間の協力関係を充実していきます。
- 第3回囲碁サミットを大町市において開催します。
平成21年7月18日
囲碁サミット2009
囲碁サミット2009宣言文の採択に参加した首長
以上