第75回本因坊秀策囲碁まつり

2022年8月6・7日

 2022年(令和4年)8月6日(土)・7日(日)、江戸時代末期に活躍した碁聖・本因坊秀策生誕の地・因島で3年ぶりに「本因坊秀策囲碁まつり」開催しました。

 プロ棋士8人とアマ棋士8人のトーナメント戦「本因坊秀策杯」をはじめ、全国からアマチュア囲碁愛好家が参加する「クラス別競技大会」や、プロ棋士による「指導碁」などを行ないました。今回は13年ぶりに「囲碁サミット」も開催しました。

8月6日(土)

囲碁サミット2022 in おのみち

囲碁文化の振興に取り組む全国11市の代表が幕末の碁聖・本因坊秀策生誕の地尾道市因島に集まり「囲碁サミット2022 in おのみち」を開催しました。尾道市における開催は2009年以来2回目になります。囲碁文化の創造・発展・継承へ向けた施策等を意見交換し、交流・連携を深めました。プロ棋士5人を招いてのパネルディスカッション、藤澤一就八段の記念講演も行われました。

※囲碁サミットにつきましては別頁にまとめています。↑バナーをクリックしてご覧ください。

本因坊秀策杯アマチュア予選会

 

7日の本因坊秀策杯でプロ棋士に挑戦するアマチュア棋士8名を選考しました。全国から64名の参加があり、全日本アマチュアチャンピオンや中国本因坊が勝ち上がりました。

 

8月7日(日)

本因坊秀策杯トーナメント

本因坊秀策杯は、プロ棋士8人と、前日の予選を勝ち抜いたアマ8人によるトーナメント戦で、盤上で熱戦を繰り広げました。

 
アマ出場者は、大関稔(神奈川県藤沢市)▽小野慎吾(山口県周南市)▽西村僚太郎(大阪市)▽斎藤文也(東京都練馬区)▽玉置節丸(東京都西多摩郡)▽今野遼平(大阪府豊中市)▽若林大介(東京都国立市)▽笠原悠暉(神戸市)の8氏。惜しくも全員が初戦で敗退しました。

決勝戦

公開対局で実施した決勝は、酒井佑規三段(18歳・日本棋院)との金秀俊九段(43歳・日本棋院)の対決になり、酒井三段が優勝、賞金100万円を獲得しました。

大盤解説: 清成哲也九段(関西棋院)、聞き手:橋本朱莉囲碁インストラクター、時計係: 奥田あや四段(日本棋院)、記録係: 今分太郎二段(関西棋院)
優勝賞金100万円を手にした酒井佑規三段(右)と佐藤昌弘推進協会長(左)
 
↓表彰式の動画↓

酒井三段は、「本因坊秀策杯の40分の対局はもう10年ぶりくらいで、アマチュア以来打ってなかったんですけど、とても厳しかったです。優勝できた事は本当に運が良かったので、これを励みに今後も頑張っていきたいと思います。」とコメントしました。
 

本因坊秀策杯の結果は次の通りです。

クラス別競技会

全国各地から参加した147人が8クラスに分かれて対局。3年ぶりの開催とあって、多方面から幅広い年齢層の参加がありました。勝利数などから優勝者を決めました。

成績は次の通りです。

尾道碁聖戦A

【優勝】伊瀬 英介(東京都新宿区)

【二位】峯松 昌彦(尾道市因島)

【三位】竹田 幸一(広島市)

尾道碁聖戦B

【優勝】小島 二十(大分県)

【二位】稲葉 一宇(横浜市)

【三位】犬丸 翔太(横浜市)

5段戦

【優勝】安部 弘和(岡山県井原市)

【二位】大和 智廣(福山市)

【三位】坂梨 光芳(福岡県みやま市)

4段戦

【優勝】多田 正男(兵庫県豊岡市)

【二位】宮本 公敏(三原市)

【三位】大森 孝一(三原市)

3段戦

【優勝】安保 良彦(尾道市)

【二位】上村 祥子(山口県周南市)

【三位】勝田 直樹(広島市)

2段戦

【優勝】内田真里佐(大阪府豊中市)

【二位】屋敷 真紀(東京都渋谷区)

【三位】清水 健太(茨城県つくば市)

初段戦

【優勝】新井 敬三(福山市)

【二位】半田 清正(尾道市)

【三位】永井  宏(福山市)

級位戦

【優勝】上村 崇徳(尾道市)

【二位】上村  彗(尾道市)

【三位】リチャンネサン(鹿児島市)

指導碁

清成哲也九段(関西棋院)をはじめ、5人のプロ棋士が、参加した囲碁愛好家に15人に指導をしました。

地元学生ボランティア

因島高校囲碁部7名と因島南中学校囲碁部2名が運営スタッフとして参加協力しました。

第75回本因坊秀策囲碁まつりの告知ページは こちらから

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]