第76回本因坊秀策囲碁まつり
「第9回女流秀策杯」

2023年3月18・19日
 
 2023年(令和5年)3月18・19日に、全国のアマチュア棋士を対象とした「クラス別競技大会」、女流プロ棋士8名と女流アマチュア8名によるトーナメント戦「女流秀策杯」などを行なう囲碁まつりを開催しました。

18日(土)

指導碁

山本賢太郎六段(日本棋院)をはじめ、9人のプロ棋士が、参加した囲碁愛好家に指導しました。

兆乾二段 (日本棋院)
大森らん初段 (日本棋院)
羽根彩夏初段 (日本棋院)
辰己茜三段 (関西棋院)
大須賀聖良初段 (日本棋院)
本田真理子初段 (日本棋院)
髙山邊楓実初段 (関西棋院)
三島響初段 (関西棋院)
山本賢太郎六段 (日本棋院)
プロ棋士全員

本因坊秀策囲碁記念館を見学(尾道市因島外浦町)

本因坊秀策囲碁記念館の見学と本因坊秀策の墓を木村修二館長が案内しました。

 

19日(日)

女流秀策杯トーナメント

女流秀策杯は、女流プロ棋士8人と、アマチュアから尾道市出身の福島あきらさんら8人よるトーナメント戦で、盤上で熱戦を繰り広げました。
 

今回の女流秀策杯には、大澤摩耶さん(母)、大須賀梨香さん(姉)、大須賀聖良初段(妹)の親子3人が参加、大須賀聖良初段は決勝戦に進出、大澤摩耶さんは1回戦で プロ棋士兆乾二段を破り、大会を盛り上げました。
 
アマチュア出場者は以下の8人です。
大沢摩耶 さん
(埼玉県さいたま市)
大須賀梨香 さん
(埼玉県さいたま市)
野中優希 さん
(埼玉県さいたま市)
福島あきら さん
(広島県尾道市)
竹野麻菜美 さん
(広島県広島市)
大津理恵 さん
(鳥取県倉吉市)
服部能子 さん
(大阪府大阪市)
中村真菜 さん
(山口県周南市)

決勝戦 - 大須賀聖良初段が初優勝

公開対局の決勝戦は、大須賀聖良初段(日本棋院)と辰巳茜三段(関西棋院)の対局となり、大須賀初段が辰巳三段を中押しで破り、女流秀策杯初出場で初優勝の栄冠をかちとりました。
 

大盤解説:山本賢太郎六段(日本棋院)、聞き手:兆乾二段(日本棋院)
 

大須賀初段には佐藤昌弘実行委員長から賞状と優勝カップが手渡され、特別協賛の広島県信用組合様から賞金50万円が贈られました。
 

 
↓表彰式の動画↓
 
大須賀初段は、『早碁で全然時間がなくて本当に読めてない部分も多くて勢いで打っていたんですけど、何とか上手くいって良かったです。一局目から結構ギリギリな碁が多くて途中で何回も負けたかなと思ったところもありました。私は運の良さに自信があって「運で勝ったのかな」と思っています。早碁が比較的得意なので「早碁だったのも良かったな」と思います。優勝して嬉しいです。』と笑顔でコメントしました。
 
女流秀策杯の結果は次の通りです。
 

クラス別競技会

全国から102人が出場。階級別にわかれ、白熱した戦いが行なわれました。勝利数などから優勝者を決めました。
また、前大会から男性も参加できることになり、各クラスとも男性の頑張りが成績に表れる大会となりました。そうした中、級位戦で岡山県井原市の武田佳子さんが三位に入賞しました。

 

成績は次の通りです。
 

5段以上戦
(23人)

【優勝】LIANG Minggao(神奈川県横浜市)

【二位】越後 谷悟(秋田県横手市)

【三位】富田  忠(広島県尾道市)

4段
(11人)

【優勝】岡田 信行(広島県尾道市)

【二位】塩浜玄二郎(広島県三原市)

【三位】多田 正男(兵庫県豊岡市)

3段
(13人)

【優勝】川西  栄(広島県東広島市)

【二位】濱井 賢治(愛媛県西条市)

【三位】宮田  豊(岡山県倉敷市)

2段戦
(14人)

【優勝】坂本 勝成(広島県福山市)

【二位】大平 師由(広島県福山市)

【三位】向井 文範(広島県三原市)

【ベストレディース】渡辺 典子(広島県福山市)

初段戦
(16人)
【優勝】村上  哲(広島県尾道市)

【二位】古田 頴理(広島県呉市)

【三位】金子  功(広島県尾道市)

【ベストレディース】石丸 侑花(今治市)

級位戦
(25人)

【優勝】西田 陽翔(広島県広島市)

【二位】戸田 弥雲(広島県尾道市)

【三位・ベストレディース】武田 佳子(岡山県井原市)

地元学生ボランティア

地元尾道市の因島高校囲碁部と因島南中学校囲碁部が運営スタッフとして参加協力しました。

 
第76回本因坊秀策囲碁まつり・第9回女流秀策杯の告知ページは こちらから

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]