第79回本因坊秀策囲碁まつり

2024年8月3・4日

 2024年(令和6年)8月3日(土)・4日(日)、江戸時代末期に活躍した碁聖・本因坊秀策生誕の地・因島で「本因坊秀策囲碁まつり」開催しました。

 プロ棋士8人とアマ棋士8人のトーナメント戦「本因坊秀策杯」をはじめ、全国からアマチュア囲碁愛好家が参加する「クラス別競技大会」や、プロ棋士による「指導碁」などを行ないました。

3日(土)

指導碁

吉田美香八段(関西棋院)をはじめ、9人のプロ棋士が、参加した囲碁愛好家に指導しました。

吉田美香八段 (関西棋院)
※本因坊秀策囲碁まつり初の女性大会総審判長
村本渉四段 (日本棋院)
金澤秀男八段 (日本棋院)
寺山怜六段 (日本棋院)
山森忠直七段 (日本棋院)
王景怡四段 (日本棋院)
※山森七段と王四段はご夫婦での出場となりました。
瀬戸大樹八段 (関西棋院)
辻篤仁五段 (関西棋院)
渡辺寛大三段 (関西棋院)
プロ棋士全員
↓指導碁の動画↓

本因坊秀策杯予選会

本因坊秀策杯の本戦に出場するアマチュア棋士8名を決定する予選会を開催しました。
 
昨年度の本因坊秀策杯では、アマチュアとして大会史上初の優勝を果たし、100万円を手にした李章元さん(中国出身)の影響もあり、「アマチュアでも勝てば賞金が得られる」という期待が高まりました。これに応じて、全国から腕に覚えのある若手を中心としたアマチュア棋士55名が、激しい戦いに挑みました。

前夜祭

ホテルいんのしまで前夜祭を開催しました。

4日(日)

本因坊秀策杯(プロアマ戦)

本因坊秀策杯は、プロ棋士8人と、アマチュア8人よるトーナメント戦で、盤上で熱戦を繰り広げました。

 

アマチュア出場者は以下の8人です。
金到協さん(韓国仁川広域市)と下島裕生さん(千葉県浦安市)の2人が1回戦でプロ棋士に勝利し2回戦進出を果たしましたが、惜しくもプロ棋士に敗れました。

金到協 さん
(韓国仁川広域市)
下島裕生 さん
(千葉県浦安市)
朴重訓 さん
(韓国仁川広域市)
日髙陽光 さん
(福岡県福岡市)
竹田和正 さん
(埼玉県越谷市)
佐溝千裕 さん
(福岡県福岡市)
山岡秋桜 さん
(東京都江戸川区)
中曽根理樹 さん
(静岡県掛川市)

決勝戦

公開対局の決勝戦は、前夜祭で優勝宣言をした二人の棋士、辻篤仁五段(関西棋院)と村本渉四段(日本棋院)の対局となり、2時間の対局で接戦を繰り広げ、辻五段が村本四段を1目半で退け初優勝の栄冠をかちとりました。
 

 
大盤解説:吉田美香八段(関西棋院)、聞き手:山森忠直七段(日本棋院)
時計係:渡辺寛大三段(関西棋院)、記録係:王景怡四段(日本棋院)

辻五段には平谷裕宏推進協会長(尾道市長)から賞状と優勝カップが手渡され、賞金100万円が贈られました。
 

 
↓表彰式の動画↓

辻五段は、『優勝出来て嬉しいです。準決勝も決勝も理想的な結果になって、諦めずに頑張って最後まで打ったのが良かったなと思います。今日は4局も打って疲れたので、美味しいものを食べに行きたいです。金メダル取れて良かったです』と優勝を開催中のパリオリンピックにかけて表現し、会場を盛り上げました。

決勝戦で使われた碁盤について

呉清源先生の現役引退披露と古希を祝う会を1984年(昭和59年)2月24日にホテルオークラで行った際に使用されたものです。裏には大竹英雄名誉碁聖、林海峯名誉天元、呉清源先生の揮毫があります。(尾道市の中田旦子さんから寄付されました。)

本因坊秀策杯 結果

本因坊秀策杯の結果は次の通りです。

 

決勝戦動画

決勝戦の模様を動画でご覧になれます。(1時間58分49秒)
 

クラス別競技会

全国から120人が出場。8クラスの階級別にわかれ、白熱した戦いが行なわれました。勝利数などから優勝者を決めました。東京・神奈川・岡山・広島・福岡・愛媛・高知・佐賀など各地から幅広い年齢層の参加がありました。

 

成績は次の通りです。
 

尾道碁聖線A
(14人)
【優勝】Koleejan Chahine(神奈川県横浜市)

【二位】伊瀬 英介(東京都渋谷区)

【三位】玉置 節丸(東京都西多摩郡瑞穂町)

尾道碁聖線B
(16人)

【優勝】湯浅 英之(東京都中野区)

【二位】武本 成史(岡山県岡山市)

【三位】福岡 健二(広島県三原市)

尾道碁聖線C
(16人)

【優勝】西村 優作(福岡県福岡市)

【二位】熊佐寿一郎(広島県尾道市)

【三位】安部 弘和(岡山県井原市)

4段戦
(17人)

【優勝】佐藤 修一(岡山県玉野市)

【二位】家村 浩二(広島県福山市)

【三位】秦田  浩(広島県三原市)

3段戦
(11人)

【優勝】村上 伸人(広島県尾道市)

【二位】関岡 伸二(広島県三原市)

【三位】國本 英毅(広島県尾道市)

2段戦
(12人)

【優勝】神野 友汰(愛媛県新居浜市)

【二位】山﨑 山重(高知県高知市)

【三位】柳  昌秀(広島県広島市)

初段戦
(19人)
【優勝】國本 泰行(広島県尾道市)

【二位】古田 頴理(広島県呉市)

【三位】木村 浩治(佐賀県佐賀市)

級位戦
(15人)
【優勝】大原 直樹(広島県府中市)

【二位】佐藤 成文(広島県福山市)

【三位】野田 真由(愛媛県今治市)

地元学生ボランティア

地元尾道市の因島高校囲碁部が運営スタッフとして参加協力しました。

 
第79回本因坊秀策囲碁まつりの告知ページは こちらから

本因坊秀策囲碁記念館

本因坊秀策生誕の地「尾道市・因島外浦」の囲碁記念館。秀策ゆかりの品の展示、生家を再現公開しています。[ 詳細は公式サイトへ LinkIcon ]